ワクチンの成分一覧

日本で使われているワクチンを製品ごとに、添付文書の「組成」欄に書かれた成分と量をそのまま並べました。各成分が何のために入っているかも添えています。

出典 PMDA 医療用医薬品の添付文書 確認日 2026年10月19日 掲載 0製品

読み方

青い下線の言葉はタップすると意味が出ます。すべての言葉は用語集にまとめています。

量は1回に注射(または飲む・鼻に入れる)する分です。インフルエンザの1mL入りバイアルなど、添付文書が別の基準で書いているものは、カテゴリーの説明や注記に書いています。

「製造工程で使用」は、ワクチンを作る途中で培養液などに使った原料です。添付文書の書き方に合わせて載せていますが、最終製品の成分として入っているという意味ではありません。

B型肝炎・A型肝炎のカードには、副反応の欄があります。添付文書に書かれている副反応と、接種のあとに国へ報告された重い例をまとめています。ほかのワクチンは準備中です。

よく出てくる成分

アルミニウム塩
水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、塩化アルミニウムなど。抗原を吸着させて体の中にとどめ、免疫の反応を強めます。1回あたりアルミニウムとして0.02〜0.5mg。
チメロサール
水銀を含む保存剤。容器を何度も開ける複数回分のバイアルで雑菌が増えるのを防ぎます。国内のインフルエンザ(バイアル)やB型肝炎、破傷風の一部に0.002〜0.008mg。
ホルマリン
ホルムアルデヒドの水溶液。毒素を無毒化したり、ウイルスを不活化したりするのに使い、その残りが上限値つきで書かれています。
ポリソルベート80・20
界面活性剤。成分が容器にくっついたり固まったりするのを防ぎます。食品添加物としても使われる成分です。
乳糖・白糖・ソルビトール・ゼラチン
安定剤。凍結乾燥したときや保管中に、ウイルスやたんぱく質が壊れるのを防ぎます。
リン酸塩・トロメタモール・ヒスチジン
緩衝剤。液のpHを体に近い範囲に保ちます。
塩化ナトリウム
食塩。液の濃さを体液に合わせ、注射のときの痛みを減らします。0.5mLの生理食塩液に含まれる食塩は4.5mgです。
脂質ナノ粒子
mRNAワクチンで、壊れやすいmRNAを包んで細胞まで届ける脂の膜。イオン化脂質・PEG脂質・DSPC・コレステロールの4種類でできています。
抗生物質(残留上限)
生ワクチンなどで、ウイルスを育てる培養液に雑菌が入らないよう使ったもの。製品に残りうる量の上限が書かれています。
フェノールレッド
培養液のpHを色で見るための色素。培養液から微量が残ります。

成分ごとの注意点

添付文書の「重要な基本的注意」「接種要注意者」「副反応」の欄で、成分を名指しして書かれている注意だけをまとめました。どの製品にも共通して、その製品の成分でアナフィラキシーを起こしたことがある人は接種を受けられません(接種不適当者)。

用語集

このページに出てくる、わかりにくい言葉の意味です。

載っていないもの

次の製品は、PMDAで現行の添付文書が見つからなかったため載せていません。インフルエンザHAワクチン「第一三共」、スパイクバックス筋注シリンジ12歳以上用、コスタイベ筋注用(1人用)。4種混合ワクチン(テトラビック、クアトロバック、スクエアキッズ)も見つかりませんでした。

インフルエンザワクチンは毎年製造株が変わり、添付文書も改訂されます。ここに書いた成分は2025/26シーズン版です。